家族が死亡したときの手続き|故人の銀行口座の調べ方

前回は、家族が亡くなったときの銀行口座の手続き方法についてご紹介しました。

【参照記事】家族が死亡!家族の預金をおろす手続き方法

今回は、そもそも、どこの銀行で口座を持っていたかわからない!という場合の対処法について説明します。家族が亡くなってからも葬儀や医療費の支払いなど、まとまったお金が必要になるケースがほとんど。銀行口座の預貯金の取り扱いはどのようになってしまうのでしょうか?手続きとともに確認していきましょう。


家族が使ってる銀行口座なんて知らないよ!
ぼくの相続財産は減ってしまうのかな?博士どうしよう?


太郎君以外にも、家族の預金通帳を見たこともない人はたくさんいるぞ。今日はそんなときにどうしたらいいか確認してみよう!

家族が使っていた銀行口座の調べ方

お財布など貴重品をしまっているところを確認

まずは、銀行のキャッシュカードや通帳をしまっていそうな場所を確認しましょう。通帳がわかれば記帳をすることで他の銀行口座の手がかりになる情報がわかることもあります。遺品整理を行いながら、くまなく探してみましょう。

通帳

泥棒が狙う貴重品の隠し場所

ちなみに、泥棒が狙いやすい貴重品の隠し場所は下記のとおりです。探してない箇所があれば確認してみましょう。

・鍵のかかる引き出し ・整理ダンス ・茶ダンス ・飾り棚 ・高級家具 ・キッチンの引き出し ・戸棚 ・洋服 ・バッグ ・神棚 ・仏壇 ・コタツテーブルの間 ・金庫 ・金庫の下 ・机 ・座布団の下 ・押入れの上 ・押入れ布団の間 ・ベッドマットの間 ・額縁の裏 ・冷蔵庫の中、上 ・米びつ

など

仏壇

郵便物を確認

キャッシュカードや通帳が見つからない場合でも、金融機関から届く郵便物が保管されていることがあります。金融機関名がわかれば、どの支店でも口座の有無を調べることが可能なので大きな手掛かりになります。

ネット銀行の場合はメール履歴を確認

ネット銀行の場合は、通帳やキャッシュカードなどは発行されないことが多いです。基本的に登録しているメールアドレスに重要な情報が送られてきますので、亡くなった家族が使っていたPCやスマートフォンを処分する際は注意が必要。相続手続きに必要な情報が残っていることもあるので、データの消去、PC・スマートフォンの処分は慎重に行いましょう。

カレンダーやタオルなど記念品がないかを確認

銀行では定期的に記念品を贈呈していることがあります。カレンダーやポケットティッシュ、タオル、貯金箱など多岐にわたります。どこかに必ず「○○銀行」「○○信用金庫」など金融機関名が記載されていますので、探してみましょう。

トークンなどパスワード機器がないかを確認

ソニー銀行やジャパンネット銀行などで採用されているトークン。

トークン

暗証番号生成器で、取引時に必要となる機械です。銀行名が記載されておりますので、誤って捨ててしまわないよう気を付けましょう。トークンと同じ機能のもので、パスワードカードタイプを採用している金融機関もあります。

パスワードカード

どちらも小さい機器なので、処分しないように家族間で共有しておきましょう。

税務申告書類を確認

家族がフリーランスで活動していたり個人事業主として登録があると生前、確定申告をしているはずです。税理士さんにお願いをしている場合は、税理士さんが預金口座の資料を保管している可能性もあります。事情を説明して相談してみましょう。

【参照記事】銀行口座が判明したときの預金を引き出す手続きはこちら

何も銀行口座の手がかりがない場合

何も手がかりが出てこないときは、どうしたらいいのかしら?

どんなに探しても故人の預金口座情報がわからない場合は、金融機関に直接問合せに行くしかありません。

金融機関では一括調査をする方法はありません。金融機関ひとつひとつ訪問し、同じ手続きを行うしかありません。マイナンバーの活用等で今後制度が変わる可能性もありますが、個人情報管理の関係でなかなか簡素化できない手続きのようです。

銀行に預金口座があるかどうかの確認方法

亡くなった家族が使ってそうな銀行に預金口座の有無を問合せします。支店が異なっていても同じ銀行であれば同時に調査することが可能です。故人が利用してそうな銀行を予想し、1行ずつ問合せをしていきます。

銀行


A銀行 123支店、234支店、456支店・・・・・同一銀行内で、全支店の預金口座の一括調査が可能じゃ


A銀行123支店、B銀行123支店、C銀行123支店・・・・・異なる銀行間では一括照会はできないのじゃ

口座の有無がわかると残高照会、取引履歴の開示請求が可能になります。残高照会は単に預金残高がわかるのみ。取引履歴の開示請求では、預金口座のお金の流れを把握することができます。

手続きができる人

相続人であれば、誰でも故人の預金口座の有無を確認することができます。預金の引き出しと異なり相続人ひとりでできるのがポイント。相続人全員の同意を得る必要はありません。

一般的に必要になる書類は下記のとおりです。ただし、銀行ごと異なるので事前に確認してから訪問することをおススメします。

必要書類

  • 故人(被相続人)の死亡診断書、もしくは、戸籍謄本(除籍謄本)
  • 請求者が相続人であることを証明する書類(戸籍謄本など)
  • 請求者の印鑑証明書と実印
  • 証明書発行依頼書(各金融機関で受け取れます)
  • 法定相続情報証明書を使うと相続手続きが簡略化できる

    2017年5月から、相続手続きの簡略化を目的として法定相続情報証明制度が始まる予定です。相続人の情報を証明する資料で、法定相続情報証明書を活用することで準備資料を削減することが期待されています。
    登記所に相続に必要な戸籍謄本などの書類を提出すると、登記所が相続情報を記載した証明書(法定相続情報証明書)を交付。この証明書で、金融機関の銀行口座解約も手続きができるといわれています。

    膨大な戸籍謄本を取り寄せることなく手続きが進められるので、ぜひ、活用したい制度です。2016年7月時点では、まだ詳細が発表されていないため、これからも引き続き情報収集をしていきたいと思います。

    >>詳しく、法定相続情報証明制度を知りたい方はこちら

    ゆうちょ銀行に預金口座があるかどうかの確認方法

    ゆうちょ銀行でも同様に口座情報を確認することができます。ゆうちょ銀行の場合は、全国どこの郵便局の窓口でも調査が可能。「現存照会」を行います。残存照会で口座の有無が判明したあと、残高証明書を請求する流れとなります。
    現存照会の結果を聞きにいく際に下記書類を再度持参することで、残高証明書を申請することができます。また、その際に、お金の流れも把握したい場合は入出金照会の請求を行います。

    手続きができる人

    相続人。相続人全員の同意がなくても単独で申請することができます。

    必要書類

  • 故人(被相続人)の死亡診断書、もしくは、戸籍謄本(除籍謄本)
  • 請求者が相続人であることを証明する書類(戸籍謄本など)
  • 請求者の印鑑
  • 請求者の本人確認書類(運転免許証など)
  • 【参照記事】銀行口座が判明したときの預金を引き出す手続きはこちら

    時間がない場合は、相続の専門家の力を借りるのも手

    ひとつの銀行だけで取引を集中しているケースは少ないでしょう。亡くなった家族が取引をしていた銀行の数に応じて、申請する回数も増えていきます。銀行ごと書類を準備したり、平日に何度も時間を作り訪問するのは大変です。

    >> 家族が死亡した時の相続手続きはどんなことをするのか?はこちら

    司法書士など相続の専門家はこの銀行手続きも代行することが可能。相続手続き丸投げパックでは一律料金で面倒な相続手続きを専門家にお任せすることができます。「自分の手では負えないな……」と負担に感じた方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか?

    タグ: 銀行口座
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