一身専属権とは|遺産分割されない遺産とはどんなもの?

遺産分割されない遺産にはどんなものがあるか

相続財産は、原則相続人に相続されますが、そのなかには例外として相続されない財産があります。

それは法律上、一身専属権(いっしんせんぞくけん)と呼ばれるもの。
この権利は相続によって、相続人に受け継がれることはありません。

一身専属権の3つの例

  1. 代替不能な特殊能力が必要な職業
  2. 年金など亡くなった方(被相続人)しか受け取ることができない権利
  3. 祖先の系譜、墓地、仏壇など

一身専属権とは、被相続人でなければ目的を達成することができない権利です。

例えば、弁護士、税理士、司法書士などの資格。

弁護士をやっている親が死亡した場合、相続をした子どもが弁護士になることはできません。

同様に、芸術家や演奏家など特殊な能力が必要とされる職業も、相続によってその権利を受け継がれることはありません。

仮に、肖像画を描く契約を結びながら亡くなった方がいたとしても、その方の相続人が代わりに肖像画を描く義務はありませんし、契約者はそのような請求をしないでしょう。

画家その人自身に価値があるのであって、この能力は代替不可能であると考えられています。
相続人に継承させても目的を達成することはできないので、相続によって権利が移動することはありません。

また、同様の理由で親権罰金などの刑罰等も一身専属権と考えられています。

さらに、被相続人名義の年金死亡退職金など被相続人しか受け取ることができない権利も一身専属権に含まれます。

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日本固有の慣習上の権利として、先祖の系譜、墓地、墓石、仏壇等も相続財産にはなりません。

これらは、祖先の祭祀を主宰する者がすべて管理するものとして考えられ、そのものが全て継承。遺産として相続人で遺産分割すべきでないものと考えられています。

日本では、以前、家督制度がありました。
今ではこの制度は廃止されていますが、慣習として、長男がその家の跡継ぎとして承継者になることが多いです。

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