兄弟の相続トラブル|代表的な相続トラブルの例
記事の最終更新日:2016年05月02日
カテゴリ:相続人
相続では、さまざまなトラブルが発生します。特に、親族(兄弟間)では、激しい争いが繰り広げられるケースが多いようです。
以下、代表的な相続時のトラブル例をご紹介します
被相続人が配偶者(夫) 相続人:「夫の前妻の子供」「現在の妻の子供」の場合
配偶者である夫が亡くなり、夫には前妻の子と、現在の妻の子供がいるような場合、トラブルに発展する事例が多くなっています。法律上の相続分割の割合は、下記のような分配方法となります。
・現在の妻:2/1
・前妻の子:1/4
・現在の妻の子:1/4
遺言が残されていない場合には、相続人である現在の妻、その子供、前妻の子供の3人で遺産分割協議を行います。
しかしながら、前妻の子供が未成年である場合には親権を持つ前妻が遺産分割協議に参加することになるでしょう。
子供は相続自体について把握することが難しい場合もあるので、ほぼ、現在の妻と前妻の協議になるのは必至。
同じ夫を持った女性同士の話し合いを円滑に進めることは困難を極めるようです。
交渉を進めることができず、調停によって解決を目指すケースが多いのが現状です。
相続人:被相続人と「同居していた相続人」「別居していた相続人」
法律上、同居していたかどうかによって相続割合が変わることはありません。
しかしながら、同居に伴う精神的、金銭的、その他さまざまな負担を理由に、均等分割に納得できず、トラブルに発展するケースがあります。
もちろん、被相続人に対して、特別な貢献をした相続人に対しては寄与分と呼ばれる貢献度に相当する財産を相続する権利があります。
かし、ただ単に、同居していただけでは、特別な貢献をしたとは認められないでしょう。
同居の選択は自らの意思で行っているはずですし、同居によるメリットも享受しているものと考えられます。
このため、同居だけを理由に、他の相続人よりも多く相続できると主張することは難しいでしょう。
やはりまずは、相続人間(親族の間)でしっかりと話し合いを行い、お互い納得できる結論を一緒に考えることが大切。
時間は限られていますが、お互いの意向をまずは聞くことが、円満に相続手続きを進めるコツかもしれませんね。
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記事の最終更新日: 2016年05月02日