相続の体験談|憎んでいた父が遺した1億円の土地

44歳 女性 Kさんの相続体験談

私の両親は私が幼少の頃、離婚をしました。
離婚をした原因は、父が仕事をせずに博打ばかりをして借金を作ったために、耐えかねた母が離婚を決意したんです。

女手一つで母は私と姉を育ててくれました。
朝から晩まで仕事をして、寝る間も惜しんで仕事をしてくれました。

そんな母でしたが、私が中学1年生の時に脳梗塞で倒れて不自由な体になりました。

母の兄弟は助けてくれましたが、もちろん生活ができるわけではなく、私は当時生活保護で生活させてもらっていました。

普通に高校に行かせてもらうお金もなく、定時制高校に通いながら、仕事もして家計を助けて大人になりました。

父が亡くなった

成人になって大好きな人に巡り会えて、私は今の主人と結婚をしました。

結婚して2年経ったとき、父が亡くなったという知らせを受けました。

身内がいなくて私と姉に連絡が来たのですが、私たちは複雑な心境で葬式に立会いました。

この人がまともな人なら、幼少の頃からあんな苦労をすることはなかっただろうって気持ちしかありませんでしたから。

日にちが経って遺産相続の話が入ってきました。父の財産に土地があり、売却価格は1億円になるというのです。

今まで貧乏な生活をしてきた私たちにとって、それは想像すらできない金額でした。

相続人は、私と姉だけです。

他に、もし相続人がいたら、もっと話はややこしくなっていたと思います。

遺言書がなかったので、姉とは半分ずつって話になりました。

半分にしても5000万円あるんです。ドキドキしながら相続の話を進めました。

税理士さんのおかげで

姉の旦那様が金融関係にお勤めで、相続の話に詳しい税理士さんに話をつけてくれて、面倒くさい話は全て対処してくれました。

聞いてもわけがわからなかったので、姉の旦那様に任せて良かったって思います。

「1次相続なら相続税は安いけど、2次相続だから相続税が高い」って言われたことしか理解できていません。

税務署の言われるままに相続税を支払いして、その金額は当時で800万円になりました。

なんて高い!って思いましたが、それでもお釣りが来るんです。

言われたとおり納税をして、手元に父からの遺産は4200万円残りました。

私の主人はそんな高給取りではありません。

マイホームなんて夢の夢って思っていましたが、棚からぼた餅の状態でマイホームを購入することができました。名義はもちろん私です。

恨みしかなかった父ですが、相続のおかげで立派なマイホームに住むことができて、この年齢になって父には感謝をしています。

相続対策コンサルタントからのアドバイス

土地を売却せずにその土地に住むことで小規模宅地の特例が適用できれば、土地の評価額を8割減らすことができます。

土地の評価額が1億円から2000万円と評価されれば、相続財産としては8000万円減額されるので、今回のケースでは相続税の納税は発生しなくなります。

相続発生後に相続税の節税をするのは難しいのですが、相続の発生前であれば相続税の減らす節税対策もできることが多くなります。

例を挙げると、生前贈与生命保険不動産の活用という方法が考えられます。

相続税対策について相談したい・質問したい~という方は、相続対策コンサルタントの無料相談をご利用ください。

1次相続と2次相続とは?

今回のケースでは、離婚されているので一般的に1次相続、2次相続という形ではありませんが、父親と母親と子供がいたとして子供の立場で考えたときに、まず、父親が亡くなったときが1次相続、その後、母親が亡く なったときが2次相続となります。

2次相続では

①相続人が子供だけですので配偶者控除が使えない
②法定相続人が1名分減る
③平成27年1月1日から基礎控除が引き下げられる

ということが考えられます。そのため、配偶者がいる場合の相続よりも相続税が多くなってしまうことになります。

少し詳しくご説明すると下記のとおりです。

①相続人が子供だけですので配偶者控除が使えない

相続税申告では配偶者がいると配偶者控除があり、配偶者控除は1億6000万円まであります。
その配偶者控除が使えないので結果的に相続税の負担が大きくなります。

②法定相続人が1名分減る

配偶者1名分(1000万円(平成27年1月1日以降は、600万円))の基礎控除がなくなるため、これも結果的に相続税の負担が大きくなります。

③平成27年1月1日から基礎控除が引き下げられる

現在(平成26年)、相続税の基礎控除は、5000万円+(法定相続人×1000万円)となりますが
平成27年1月1日以降は、3000万円+(法定相続人×600万円)となります。全体的に控除額が4割減額されるので大きな影響が出ます。

具体的には配偶者と子供2名の場合で考えると、現在(平成26年)の基礎控除は、5000万円+3×1000万円=8000万円となります。

これが、平成27年1月1日以降の基礎控除は、3000万円+3×600万円=4800万円となります。

1次相続の際に、上記の点を考慮したうえで遺産分割の検討を進めて、2次相続と合わせてトータルでの相続税額の検討をするとよいでしょう。

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